どうも、モンペです。
公務員の仕事を語るとき、「公務員は安定している」という言葉をよく聞きますが、公務員の仕事は本当に安定しているのか?
今日は、それについて書いてみたいと思います。
「安定=安心」って本当?
「安定した仕事に就きたい」
そんな思いから、公務員という職業を選ぶ人も多いのではないでしょうか。
リストラがない、景気に左右されにくい、将来の見通しが立てやすいetc。
そうしたイメージから、
「公務員は安定している」
「安定しているから安心だ」
「公務員は良いよね」
と思われがちです。
でも、その公務員の「安定」とは、本当にあなたが求めているものでしょうか?
今回は、公務員の「安定」について、ちょっと書いてみたいと思います。
公務員の「安定」とは、実は「変化が少ない」こと
公務員に対して使われる「安定」ですが、実際に働いてみて「安定しているなー」と実感することは、正直、あまりありません。
では、何をもって「公務員は安定している」と世間一般で言っているのか?
色々と考えてみましたが、公務員の「安定」とは、「大きな変化が起きにくい状態」を指しているのではないかなという結論に至りました。
公務員の「安定」とは、つまり――
- 急な昇進・降格がない
- 景気による給与変動が少ない
- 雇用が守られている(解雇リスクが非常に低い)
- 仕事内容が急激に変化しづらい
- 人事制度が基本的に年功序列型
ということであり「毎日が大きく変わらないこと」なんだと思います。
ただ、これは裏を返せば、「刺激が少ない」「スピード感がない」とも言えますよね。
「変化が少ない」は、人によっては“幸せ”ではない
例えば民間企業では、必要に応じて新しいプロジェクトや挑戦が次々に行われ、環境も人も業務方法も、柔軟に変化していく。
そんな組織も多いのではないでしょうか。
一方、公務員は、昔からの法律や条例に従って行われている業務も多く、そのやり方を変化させるのも、法律の改正作業など、簡単ではありません。
そのため、スピード感を持って、従来の仕事を大きく変化させることは少ないと感じます。
そして、民間企業と公務員の変化の違いは、人によって合う合わないがあります。
なので、公務員の「変化の少なさ」について、もう少し掘り下げてみたいと思います。
「変化が少ない」ことで得られるもの
- 安心感
- 先が予測できること
- 変化によるストレスの少ない働き方
- 人生設計のしやすさ
「変化が少ない」ことで失われるもの
- 自由度
- 創造性
- 主体的にキャリアを築く感覚
- 刺激や成長の実感
人によっては、「何も変わらない毎日」が退屈に感じられるかもしれません。
逆に、それが安心で心地いい人もいます。
なので、これから公務員を目指そうと思っている人は、公務員の「変化の少なさ」が「あなたにとっての幸せかどうか」を考えてみると良いかもしれません。
「安定」は必ずしも「楽」ではない
ちなみに、世間一般で公務員に対するイメージとして誤解されているものとして、「公務員=楽」というのがあります。
実際に働いている人間として、ハッキリとお伝えしておきたいと思いますが、決して「公務員=楽」ではない。
部署や職種、世の中の動きによって「楽」かどうかはまちまち。
「不夜城」や「御三家」と呼ばれるような激務の職場もありますし、災害が起これば、休むことなく、むしろ率先して業務に当たらなければいけません。
皆さんも耳にしたことがある、公務員の「楽」ではない業務としては、以下のようなものがありますね。
- 市役所の窓口や福祉関係では、日々住民対応やクレーム処理
- 財務や会計、税務関連では、決算等の繁忙期は、連日の深夜残業
- 国家公務員では、国会対応による深夜勤務
つまり、公務員の仕事は「変化が少ない」けれど、楽であるとは限らない。
ここは、ぜひ、働き始めて「こんなはずではなかった」とならないよう、意識しておいて欲しいところです。
あなたにとっての“安定”とは何か?
さて、ここまでの内容を見ていただいて、薄々感じているとは思いますが。
公務員の仕事が合うかどうかは、
「安定したいか」
ではなく、
「変化の少ない環境で、自分は満足できるか?」
がカギです。
決まった時間に出勤し、決まったルールで働くことが心地いい人は、
→公務員の安定性は大きな魅力になるでしょう。
自分の力でキャリアを切り開きたい、新しいことに挑戦したい人は、
→安定が“足かせ”に感じられるかもしれません。
まとめ:公務員の「安定」は、あなたにとっての価値か?
最後に、ここまでの内容をまとめておきたいと思います。
- 公務員の「安定」は、“変化が少ない”という性質に基づいている
- それは安心感にもなる一方で、成長や挑戦の場が限られることにもなる
- 「安定=幸せ」「安定=楽」とは限らない
- あなた自身が「変化のない日々」をどう捉えるかが、公務員という仕事を選択するかどうかのヒントになる
人生において「安定」というのは、とても大切な価値観の一つだと思います。
でもそれは、「変化が少ない毎日」を前向きに受け止められるかどうか、という内面の問題でもあります。
「安定した職業に就きたい」と感じたときは、
その安定の中で、自分がどう生きていきたいかを一度立ち止まって考えること。
そのうえで、公務員という仕事が、自分が求める生き方ができそうかを考えてみてください。