05:教養科目の対策

公務員試験の教養科目「人文科学」の勉強方法

公務員筆記試験の教養科目のうちの人文科学「世界史」「日本史」「地理」の勉強方法について紹介します。

ちなみに、人文科学には「芸術」もありますが、完全な暗記で苦手だったので、私は捨て科目にしました。

公務員試験の教養科目「人文科学」とは何か

「世界史」「日本史」「地理」は出題数がそれほど多い科目ではありません。

全国型の地方上級試験ではだいたい各2問ずつ。自分の得手不得手に合わせて、捨て科目にしてしまうのもありです。

ただ、「世界史」「日本史」の近現代のあたりと「地理」は、専門試験の「国際関係」とかぶってますので、勉強しておくと良いと思います。

「人文科学」の世界史、日本史、地理で使用した勉強教材

私が使用している教材は以下のとおりです。

「人文科学」全般用

「世界史」の教材

「日本史」の教材

「地理」の教材

私は歴史系が中学生のときから非常に苦手だったので、かなり色々な教材を試してみました。

人文科学―地方上級・国家2種レベル対応 (公務員試験対策 最新版パスラインシリーズ)」は問題集です。世界史、日本史、地理、思想・文学・芸術の問題が各々約40問ずつ載っており、問題だけではなく、各科目の要点整理が50ページ位ずつ載っています。

また、要点整理のところには★マークで頻出レベルの表記もあります。

私はこの問題集をメインとして使っていました。

問題量はそれなりでしたが、要点整理に関しては、ちょっと使いづらいです。索引が付いてないため、調べたい用語が要点整理のどこに書いてあるか分からないです。

そのため、上記のような勉強をサポートする参考書を揃えました。

一冊でわかるイラストでわかる図解世界史」は世界史の参考書です。

試験用の教材ではないため、試験に合わせた内容となっておらず、細かな知識まではカバーできません。しかし、イラストが多く、時代の流れが一覧表になっており、非常に見やすいです。

私は歴史が苦手で、内容を文章で読んでも理解できないタイプなので、イラストになっていると記憶に残りやすく、かなり役に立ちました。

これらは、マンガ形式で世界史と日本史を学べる内容の本です。

内容は何かストーリーになっているのかと思ったのですが、単に世界史と日本史の要点がイラスト付きでバンバン書かれている感じでした。

でも、文章のみの参考書を読むよりはかなり記憶に残ります。これらは、暇なときに読み込むようにしていました。

カリスマ先生の日本史」は、講義形式の文章で、分かりやすい表現で書かれた参考書です。

それほどボリュームはなく、細かな知識まではカバーできませんが、素早く日本史の流れをつかむには良かったです。

私は日本史を勉強したことがなかったので、これを使ってザッと流れを掴みました。

センター試験 地理Bの点数が面白いほどとれる本」は高校生のセンター試験対策用に作られた参考書です。

講義形式の分かりやすい表現で書かれており、イラストも豊富なので、知識の理解をかなり助けてくれます。

問題演習などで分からない内容があったときは、コレを使って周辺知識も含め、調べていました。

は世界史と日本史のオーディオブックです。内容は高校生で勉強する範囲で、通常速度で12~14時間、倍速で6~7時間くらいのファイルです。

これは、ただ聞くだけなので、勉強時間の時間短縮や、効率アップ、空き時間の活用に最適な教材です。

また、参考書などの文章を読むよりも、耳から聞いたほうが理解が進みやすく、かなり使えます。

「地図帳」ですが、これは地理を勉強するときに必須です。

私は中学校に使っていた地図帳を使いました。地理の勉強の中で出てきた国や地名などを地図帳で調べるようにすると、知識の定着が全然違ってきますので、準備しておくといいです。

他にも、ダイソーなどの100円均一で売っている日本史や世界史の暗記カードも活用していました。

日本史であれば時代別に、世界史であれば時代別や国別に分野別にされた暗記カードが売っており、隙間時間を有効に活用して勉強する上で、けっこー使えます。

「人文科学」の勉強の進め方

私は世界史、日本史、地理ともに、「繰り返し勉強法」を用いて「人文科学―地方上級・国家2種レベル対応 (公務員試験対策 最新版パスラインシリーズ)」の問題演習からスタート。

導入のための勉強として、参考書などは見ていません。

しかし、勉強を始めてすぐに、「人文科学―地方上級・国家2種レベル対応 (公務員試験対策 最新版パスラインシリーズ)」の問題演習だけではムリがあると感じ、上記で紹介した参考書を準備しました。

初期段階の勉強

繰り返し勉強法」で「人文科学―地方上級・国家2種レベル対応 (公務員試験対策 最新版パスラインシリーズ)」を勉強するときは、まず問題を解いて、分からない事が出てきたら各参考書で調べていくという、問題集の内容に知識を肉付けしていく方式で勉強していました。

そして、要点などは「暗記ノート」にまとめていきます。

その後、「繰り返し勉強法」が終了した時点で、人文科学で力を入れて勉強するのは「世界史」と「地理」だけにして、「日本史」には時間を使わないと決めました。

日本史は勉強したことない科目で、あまりに費用対効果が少ないと感じたので、「日本史 古代~近世 パワーアップ版 (別冊つき) (新マンガゼミナール)」「日本史 近現代 パワーアップ版 (別冊つき) (新マンガゼミナール)」と「高等学校 日本史 「三省堂聞く教科書シリーズ」」」を暇なときに聴くだけにしました。

中期段階の勉強方法

次に、勉強中期の「全科目勉強法」のときも「人文科学―地方上級・国家2種レベル対応 (公務員試験対策 最新版パスラインシリーズ)」の問題集を使って、問題演習+「暗記ノート」にまとめをやっていました。

後期段階の勉強方法

勉強後期の「1科目集中勉強法」の時期になると、ここまで問題演習で得てきた知識を整理するために、ノートにまとめを作っていきました。

世界史のまとめ

まず、世界史のまとめについて。

中国史に関しては、各王朝ごとの重要事項を、ひとつの王朝に1ページ使い、時系列にノートにまとめていきました。

まとめる重要事項は「人文科学―地方上級・国家2種レベル対応 (公務員試験対策 最新版パスラインシリーズ)」と「模試」と「過去問500」で出題されている内容のみです。

参考書などを使うといくらでも量が膨らんでしまいますから、問題で出題されている事項のみをまとめるようにします。

イスラム世界に関しても、同じように時系列で重要事項をまとめました。ただ、中国よりは内容が少ないので、1ページに1つの国というわけではなく、時系列で各国の特徴や出来事をまとめるようにしました。

そしてヨーロッパやアメリカなどは、12~13世紀以降をまとめます。

ノートに線を引いて、アメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、ロシア、オランダ、スペインの列を作り、「パスライン」と「模試」と「過去問500」で出題されている出来事と年号を時系列に書き込んでいきました。

各国の出来事の関係が一目でわかるまとめを作ると、かなり理解度が深まります。

地理のまとめ

次に地理のまとめについて。

地理も「人文科学―地方上級・国家2種レベル対応 (公務員試験対策 最新版パスラインシリーズ)」「模試」「過去問500」で出題されている内容をまとめていきます。私はこのとき、イラストを使ってまとめました。

国のイラストを描いて、その中に、産業や産物、宗教や地形や気候などを書き込んでいきます。描く国は、アメリカ、南アメリカ全般、インドや中東、東南アジア、ヨーロッパ全般、アフリカ全般です。

出題傾向がこの区分と感じたので、この地域のイラストを描いて、重要事項をドンドン書き込んでいきました。

「世界史」も「地理」も、自分の手でまとめを作る事で、相当の知識が頭の中に残ります。また、ここで作ったまとめは、この後の勉強で参考書のように使えますから、とても便利です。

直前時期の勉強方法

そして最終段階の「過去問+苦手克服勉強法」の時期ですが、土日で「過去問500」の問題を解いて、その日のうちに答え合わせをするだけにしました。

専門科目では、土日の問題演習で知識不足だと感じたところを他の曜日にメイン問題集を使って復習する方法をとっていましたが、教養科目においては、それは行っていません。

「人文科学」の勉強で難しく感じた点

とにかく、暗記するのが大変です。

暗記がとくな人であれば、かなり楽勝な科目だと思いますが、私は歴史も暗記も苦手だったので、非常に苦労しました(笑)

そのため、様々な手法を用いて、暗記できるように工夫していました。

  1. イメージ=図解やイラストの多い教材や地図帳の活用
  2. 手を使う=まとめの際、自分の手でイラストなどを描く
  3. 耳を使う=オーディオブックの活用
  4. 空き時間=暗記カードやオーディオブックをフル活用

まず、私は文章を読んでいても理解できないタイプなので、イラスト、マンガ、図解の多い教材を使って少しでも頭に残るように工夫しました。

間違いなく、文章のみよりイラストがあった方が印象に残りますからね。

そして、それらの教材を見るだけではなく、実際に自分で描く事で、さらに頭に残るようにしました。

また、耳を使って理解度を高める工夫をしました。

新聞を読むのと、テレビのニュースを聞くのでは、明らかにテレビのニュースを聞くほうが理解できます。

文章を読むより、耳を使うほうが理解度が高まります。そのために、「高等学校 世界史 「三省堂聞く教科書シリーズ」高等学校 日本史 「三省堂聞く教科書シリーズ」のオーディオブックを用いました。

あとは、空き時間を有効に使って暗記していくことを常に心がけていました。ここでも、オーディオブックが非常に役立ちます。

ほとんどの勉強は、参考書を読んだり、問題を解いたりと、手や目を必要としますが、オーディオブックは耳だけ空いてればOKなのでとても便利です。

ご飯を作っているとき、運転しているとき、ネットサーフィンしてるときなど、オーディオブックを聞き流していました。

ちなみに、知識のまとめはやってましたが、暗記をやるための時間はつくってません。問題演習をやって、知識をまとめて、あとは空き時間の学習です。

もし気合を入れて暗記の時間をつくっても、人文科学の出題数は少なく、かけた時間に対しての効果が高いと思えないです。

そのため、空き時間にオーディオブックを聞いて、もし本番にその内容が浮かんできたらラッキー!くらいの気持ちでやってました。

「人文科学」の勉強で重要だと感じた点

まずは、世界史、日本史、地理の勉強が必要かどうか考える必要があります。

得点源にするのか、得点できたらラッキー程度に勉強するのか、捨て科目にするのか?自分に合った戦略を考える必要があります。

特に歴史系は、勉強範囲が非常に広いわりに出題数がそれほど多くない。なので、自分の得手不得手、高校生までの自分の勉強、他の科目の具合を考慮して、非効率的にならないような勉強計画を立てることが必要です。

また、世界史、日本史、地理は、勉強範囲が非常に広いので、参考書を最初から勉強するのはムダが多いです。

そのため、問題集を中心にした勉強をすると良いと感じます。

問題集は試験の頻出分野の問題が多くなるように構成されていますから、問題集を中心に勉強することで、公務員試験の出題傾向に合わせて効率よく勉強できると考えていました。

そして、問題集で出題された内容、出てきた用語について、周辺内容を含め参考書などで知識を補強するという勉強が良いように思いました。

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