05:教養科目の対策

公務員試験の教養科目「数的処理」の勉強方法

公務員試験の教養科目「数的処理」の独学による勉強方法について紹介します。(ここでの「数的処理」=「判断推理」「数的推理」「空間把握」と思ってください)

数的処理は教養科目の中でも配点が多く、軸となる科目です。なので、しっかり勉強して得点できるようにしておきたいです。

「数的処理」の勉強で使用した教材

私が使っている数的処理の教材は以下の4冊です。

上記の問題集は、同じ著者による問題集です。

問題集のつくりは、各セクション毎に、そのセクションの頻出レベルが★マークで表されています。また、セクション毎に基本問題となる「パターン問題」と、その問題より少し難しい感じの「練習問題」が幾つかあります。

  • 「パターン問題」=基礎
  • 「練習問題」=応用

と考えてもらえると分かりやすいですね。

そしてこの問題集は、解き方の解説が分かりやすく、要点も分かり、公式もまとめられていてとても使いやすかったです。また、正攻法だけではなく、スピードを重視した裏ワザの解き方も解説されていて便利です。

この教材で、公務員試験の数的処理で出題される問題パターンは、ほとんど網羅されていると思います。

畑中敦子の天下無敵の数的処理!(1)判断推理・空間把握編」「畑中敦子の天下無敵の数的処理!(2)数的推理・資料解釈編」は国家公務員3種や地方公務員初級のレベルの問題が中心になっているので、難易度は低いです。まずはこれを使って基礎をおさえました。

ちなみに内容は、両方とも数的処理の内容は15セクションずつ。パターン問題が60問、練習問題が90問の合計150問ずつです。

そして、「畑中敦子の天下無敵の数的処理!(2)数的推理・資料解釈編」の方は、巻末に公式のまとめが載っており、更に資料解釈のセクションも5つあります。

畑中敦子の判断推理の新兵器!」「畑中敦子の判断推理の新兵器!」は国家Ⅰ種レベルの問題まで載っており、私はこれを使って実践レベルの問題を練習しました。

こちらの教材の内容は、両方とも33セクションずつで、パターン問題が60問、練習問題が90問の合計150問ずつ。また、両方の巻末に公式のまとめが載っており、CD-ROMも付いています。

図形問題などは、CD-ROMで実際に図形を見ながら勉強できるので、分かりやすいです。ちなみに、これらには資料解釈の内容は載っておらず、完全に数的処理の問題に特化しています。

「数的処理」の勉強の進め方

私は、数的処理の勉強に関しては、他の科目とは全く違った勉強方法を行っていました。

それは、「少しずつでも、毎日問題演習する」という方法。

少しずつでも、毎日問題演習

最初の頃は数的処理の勉強も「繰り返し勉強法」に組み込んで、「問題集を集中的に短期間で終わらせて、しばらく間を空ける」という方法を試みたのですが、間を空けると数的処理の問題を解く感覚が鈍るような感じがしました。

そのため、その方法はやめて、感覚が鈍らないように勉強することを心がけようと思った結果、「少しずつ、毎日」という勉強スタイルになりました。

具体的には、毎日、数的推理と判断推理の2冊の問題集から各5問ずつ、その日の勉強の一番最初に解きます。

そして解答時間についても、5分タイマーをセットして素早く計算する練習をし、5分で解けなかったら容赦なくすぐに解答を見るようにしていました。

もう少し詳しく説明すると、数的処理の勉強の最初の頃は、難易度の低い問題集である「畑中敦子の天下無敵の数的処理!(1)判断推理・空間把握編」「畑中敦子の天下無敵の数的処理!(2)数的推理・資料解釈編」を使い、問題慣れをするように問題演習していました。

そして、ある程度問題慣れしてきて、少し手ごたえが足りなくなってきたと感じたら「畑中敦子の数的推理の大革命!」「畑中敦子の判断推理の新兵器!」の問題集に切り替えて、応用問題を含めた問題演習をしていきました。

問題演習の進め方

次に、問題演習の進め方について。

私が使っていた上記4冊の問題集には、セクションごとに頻出度を表す★マークがついており、問題も基礎の「パターン問題」と応用の「練習問題」の2種類があります。これらを参考に、以下のように問題演習を進めます。

まず、頻出度★マークが4~5つのセクションだけを選んで問題演習します。そのため、★マークが1~3つのセクションに関しては、やらずにどんどん飛ばして進めます。

さらに、上記セクションの問題演習をする場合は、そのセクションの問題を全て解くのではなく、「パターン問題」のみを解くようにします。

そして、出来たかどうかを○×でチェックしておきます。

そして、★4~5つのセクションの基礎問題が全て終わったら、問題集の最初に戻って、今度は★1~3つのセクションを解いていきます。

このときも、そのセクションの問題を全て解くのではなく、「パターン問題」のみを解いていくようにします。○×チェックも忘れずに。

ココまで終われば、問題集1冊の全てのセクションの「パターン問題」の問題演習が終了した事になります。

次は、また★マークが4~5つのセクションの問題演習をしていきます。そして、1回目に○のチェックがついている場合は、「練習問題」に進み、×チェックがついている場合は、もう一度、同じ「パターン問題」を解きなおします。(つまり、○チェックがつくまでは、何度も同じ問題を解くということ)

以上を、試験直前までずっと繰り返しました。

頻出度の高い内容を優先的に勉強すると同時に、正解するまでは新しい問題には手を出さず、繰り返し問題演習をすることで、確実に解ける知識を身に付ける勉強方法です。

更に、問題集を横断的に使う勉強方法なので、1つのセクションで足踏みせずに、広い範囲の勉強を網羅できるというメリットもあります。

ちなみに、勉強した教材は上記の4冊のみ。模試や「過去問500」にも、手を出していません。徹底的に上記の4冊をやりこみました。

「数的処理」の勉強で難しく感じた点

この数的処理は、勉強したから本番の試験でも解けるという科目ではないです。

本番の試験で閃けば解けるが、閃かないと解けないという、かなり行き当たりばったり要素が大きい科目であるという印象があります。

もしかすると、私の勉強が足りなかったために、そういう印象をもったかもしれません。もっとやりこんで、計算の解法を暗記していけば、このような印象はもたなかったかもしれないです。

ただ、数的処理と他の暗記科目を比較したとき、私の場合は、他の暗記科目に時間を使った方が確実に得点を伸ばせると判断したので、あまりやり込みすぎず、必要最低限の時間で、出来るだけ成果を高めようと思った結果、考えたのが「毎日少しずつ」の上記で紹介した勉強方法です。

ちなみに、上記で紹介した勉強方法を選んだ理由をまとめると、以下の通りです。

  1. 感覚を鈍らせない
  2. 頻出セクションを優先させて、勉強が無駄にならないように
  3. 出来る限り確実に、各パターンの解法を身に付ける
  4. 勉強内容が偏らないように、数的の勉強分野全体を網羅する

とはいえ、少しひねった問題が出題されると、問題演習でやったことあるような問題でも、解けなくなったりします。閃きの重要性が非常に高い科目です。

そして、本番で閃き能力を発揮するための対策は、「前日にしっかり寝る」「生活リズムを整える」くらいです(笑)

試験の前日はしっかりと寝て、頭がよく働く状態をつくること。そして、教養科目の試験は午前中にあるので、日々の数的処理の問題演習も午前中にやるようにし、試験に向けてのリズムを整えておく。

悪あがき的な方法ですが、やらないよりはマシかなと思ってやってました。

「数的処理」の勉強で重要だと感じた点

重要だと感じた点は、とにかく「解答パターンを覚える」ということです。特に勉強初期の段階では、これを意識すると良いと思います。

具体的には、「このパターンの問題を解くには、こういう表を作ればいい」とか、「このパターンには、あの公式を使えばいい」という具合に、解くための方法を思いつくかどうかで、解けるか解けないかが大きく左右されます。

個々の問題は無数にありますが、問題は「確率の問題」「並べ替えの問題」「図形の問題」「速さの問題」「暗号問題」という具合に、いくつかのパターンに分けることができます。

なので、出題された問題がどのパターンか見分け、そのパターンの解き方を使って解答できるようにする事が、重要だと思います。

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