05:教養科目の対策

公務員試験の教養科目「文章理解」の勉強方法

公務員試験の「文章理解」の勉強方法について紹介します。

公務員試験の教養科目「文章理解」とは何か

文章理解の問題は、現代文、古文、英文のそれぞれがあります。いわゆる、長文を読んで、その長文の内容と合致する選択肢を選び出すという問題です。

地方上級の試験の場合、現代文3問、英文5問、古文1問の合計9問が出題され、教養科目では数的処理に次いで出題数が多く、重要な科目です。

対策といっても、私は具体的に得点をアップさせるような対策は行えなかったような気がしますので、参考程度にして頂ければと思います。

「文章理解」の勉強で使用した教材

私が使っていた教材は以下のものです。

公務員試験マル秘裏ワザ大全【国家総合職・一般職/地方上級・中級用】2020年度版」は解説書です。

この本は、選択肢の絞り方を解説したもので、文章理解だけではなく他の科目にも使えます。

「(例外なく)とか(一切ない)といった表現の選択肢は不正解である!」といった具合に、問題文を読まなくても不正解の選択肢を見つけ出したり、正解の選択肢を見つけ出したりする裏技的なものが紹介されている本です。

「選択肢を最後の2択まで絞ったのに…!」といった状況で、最後の判断をする場合などに使えるテクニックが載っているので、一読しておくと良いと思います。

公務員試験 新スーパー過去問ゼミ5 文章理解・資料解釈 (公務員試験新スーパー過去問ゼミ)」は問題集です。

公務員試験では定番の問題集「新スーパー過去問ゼミ」の文章理解版で、現代文と英文と古文、そして資料解釈の問題が載っています。(資料解釈は別の問題集を使ったので解きませんでした)

この問題集は、問題長文の分野によって区分けされています。

私が使っていたものだと・・・

現代文は「人文科学分野(要旨把握)」=12問、「人文科学分野(内容把握)」=14問、「社会・自然科学分野」=8問、「空欄補充」=11問、「文章整序」=11問の合計56問。

英文は「人文科学分野」=10問、「社会・自然科学分野」=11問、「その他」=9問の30問。古文は9問。

この区分けが意味あるかどうかは分かりませんが、この問題集で十分、文章理解の解き方を覚えることができると思います。

また、各テーマ毎に★マークで頻出レベルが表示されていますが、現代文と英文は、出題レベルに関係なく問題を解きました。(ただし、国家Ⅰ種レベルのものには手を出していません)また、古文に関してはほとんど手をつけていません。

速読英単語2上級編」「西きょうじ図解英文読解講義の実況中継」「基礎英文問題精講」は、英語の対策のために使おうと思い用意した教材です。

文章理解の問題集に出てくる英文は、難易度が高く文章も長いため、もう少し短くて簡単な英文を読もうと考えて用意しました。ただ、効果があったのかどうかは疑問です。

「文章理解」の勉強の進め方

文章理解の科目は、集中的に勉強したからといって、得点が急に上昇する科目ではないと感じます。

公務員試験受かる勉強法 落ちる勉強法【2020年度版】」でも「選択肢の絞り方を覚える」→「毎日1問ずつ自力で解く」という方法が紹介されていますし、時間をかけて、毎日少しずつという勉強法が基本のようだったので、私も毎日現代文と英文を1問ずつ解くように心がけていました。

最初は「公務員試験 新スーパー過去問ゼミ5 文章理解・資料解釈 (公務員試験新スーパー過去問ゼミ)」の問題を解いていました。

しかし、この問題集は地方上級だけではなく、国家Ⅱ種や国家Ⅰ種など様々なレベルの問題があります。

そして、地方上級が第一志望の私にはムダが多いような気がしたので、途中から地方上級の「過去問500」に切り替えて、この問題集の問題を解くようにしました。

英文問題の場合、単語の暗記などはやっていません。また、問題の解説なども、あまり時間をかけて読みませんでした。現代文も英文も、普通に問題文を解いて答え合わせをして終了です。非常にシンプルに問題演習をしていました。

「文章理解」の対策で難しく感じた点、重要だと感じた点

その1:文章理解の問題の解き方について

まず、問題の解き方について気をつけていたことがあります。

私は文章理解の問題を解くときは、必ず「選択肢を読む」→「本文を読む」→「選択肢を選ぶ」という解き方をしました。

最初に選択肢を読んでおくことで、ある程度、本文の内容がどんな分野のどんな話かというのが把握でき、本文を読むときにスムーズになります。

これは特に英文の場合に重要で、日本語になっている選択肢の内容から、本文の内容がかなり掴めるので、本文がとても読みやすくなります。

その2:文章理解の問題を解く時間について

次に、解く時間について。

文章理解は、教養科目の中でもかなり解くのに時間がかかる問題で、ゆっくり読んでいるとあっという間に時間がなくなってしまます。そのため、普段の問題演習から解答時間を設定して、問題演習をすると良いと思います。

私は1問3分でタイマーをセットしておき、時間感覚を身につけられるようにしながら、問題演習をしていました。

その3:文章理解の問題を解くコツ

最後に、文章理解の問題を解くコツについて。

文章理解の問題は、現代文、英文、古文の各文章問題です。そして、それぞれの文章問題を解くコツは以下のような感じだと思います。

  • 「英文、古文」=文章が和訳できれば解ける
  • 「現代文」=妄想しなければ解ける

非常に分かりにくいので、もう少し詳しく説明します。

文章理解の英文と古文

英文と古文は、まず本文が厄介。それぞれ、普段使う言語とは違う、英語と古文で書かれているわけですから。

しかし、それは逆に、その本文を完全に和訳できれば、正解の選択肢を選ぶのはそれほど難しくはないということでもあると思います。

どんな科目でも、難所は1箇所というのが、私の印象です。これを文章理解に当てはめるならば、「本文が難しいならば、選択肢を選ぶのは簡単」or「本文が簡単ならば、選択肢を選ぶのは難しい」。

そして、本文を読むのが難しい英文や古文は、本文さえ理解できれば(和訳できれば)、正解の選択肢は導き出せると思います。

ただし、本文を和訳するためには、単語をしっかりと覚えている必要がありますけどね。

ちなみに、私は単語の暗記などに時間を使うのがもったいなかったので、英語に拒否反応が出ない程度に、毎日1問ずつ解いて、英文に触れておくという方法をとりました。

文章理解の現代文

次に、現代文についてですが、現代文は、本文が普段使う日本語で書かれてるので、難所は選択肢を選ぶところにあると思います。

そこでコツとなるのが「妄想しない」ということ。

出題者は、受験者の「妄想」を想定して選択肢を作っているように感じます。

例えば、本文の中で「筆者の寂しげな情景」を連想させる文章がある場合、その文を読んでいる受験者としては、「筆者=寂しい」という妄想をしてしまいます。

一方、本文には「筆者は寂しい」とはハッキリ書かれていません。

このような本文の問題の選択肢に「筆者は寂しかった」というものがあれば、受験者は自分の妄想から、その選択肢を選んでしまいがちです。そして、大抵そういう選択肢は引っ掛けで、不正解です。

つまり、「妄想しない」=「本文で書かれている事のみから選択肢を判断する」ということがとても重要だと感じました。

自分の主観や妄想は一切排除して考えることが重要です。

選択肢を判断するときは、たとえ本文で「~とも判断できる表現やニュアンス」があったとしても、ハッキリと断定して「これはこの部分にに書いてある!」と言える選択肢以外は、どんどん×を付けていくことが大事だと思います。

私は、何問も現代文の問題演習をしていく中で、「ハッキリ書いてある!」と判断できる選択肢を見つける視点が身につきました。

そして、この視点が身についた後は、「何となくこっちの選択肢が正解っぽい!」という曖昧な判断をすることが少なくなり、現代文できっちりと得点できるようになりました。

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