06:専門試験の対策

公務員試験の専門科目「行政法」の勉強方法

公務員試験の専門科目「行政法」の独学による勉強方法について紹介します。

行政法は、専門科目の中でも配点が多く、勉強しておきたい科目です。

勉強をしっかりすれば、憲法や民法よりも確実に得点できる科目だそうですから、得点源にしていきたいです。

「行政法」の勉強に使用した勉強教材

私が使っている教材は以下の2つです。

新谷一郎の行政法まるごと講義生中継」は参考書です。

専門学校の講義をそのまま文章にしたような形式で書かれています。

堅苦しい表現や難解な表現はなく、行政法の考え方や判例、行政法特有の専門用語がわかりやすく説明されているので、初めて行政法を勉強する私でも理解しやすかったです。

これを使って行政法の基礎的な考え方を学習しました。

3つのチャプターから構成されており、そのチャプター毎に5~10セクションに分かれています。

イラストや図が使われており、良く出題される内容や、似たような内容の比較表が載っていて、理解しやすいです。

問題集などに出てくる全ての用語や内容を網羅しているわけではないと思いますが、覚えたり、理解すべき重要な点はほとんど網羅されていると思いますので、かなり使えると思います。

特に、行政法の勉強を初めてするという方は、導入として読んでおくと良い書籍だと思います。

公務員試験 新スーパー過去問ゼミ5 行政法」は様々な公務員試験の過去問を集めた、5択の本番形式の問題集です。これで本番レベルの問題練習ができます。

各単元の最初には、その内容の重要ポイントがまとめられた要点整理がありますし、各単元ごとに国家2種、国税専門官、地方上級、国家1種の頻出度が★マークで表示されていますので、どの単元を重点的に勉強すればよいか分かりやすいです。

内容は6章24単元、問題は基本問題と応用問題から構成されており、全て本番と同じ5択の選択形式問題です。基本と応用それぞれ4~5問ずつくらいの問題がありますから、問題量も十分だと思います。

また、問題の解説も詳しくて分かりやすいです。

私は基本問題をメインに解いて応用問題にはほとんど手を付けませんでしたが、それでも地方上級に必要なレベルの問題演習をすることができたと思いますし、十分な知識も身に付いたと思います。

「行政法」の勉強の進め方

始めに「新谷一郎の行政法まるごと講義生中継」を使いました。

この参考書を音読して録音。それを繰り返し聞き込み、行政法のイメージを頭に入れました。

そして、音声を聞くだけでは頭が混乱してしまう内容なので、参考書に載っているまとめの図や表を見ながら聞きました。

ちなみに、この聞き込みのときは、ノートなどに書き込みなどはしていません。ひたすら聞き込みです。

そして、ある程度理解できるようになったと感じてきたら、「公務員試験 新スーパー過去問ゼミ5 行政法」を使って問題演習。

解く問題は基本問題のみです。地方上級レベルでは基本問題のみで十分でした。

応用問題をやるにしても、基本問題がスラスラ解ける状態になってからでないと、なかなか理解できず、勉強の効率がガタ落ちします。

最初は自力で考えながら問題を解くのではなく、問題を見て、すぐ解説を見て、不正解の選択肢に関して「どこが間違っているのか?」「なぜ間違っているのか?」「正しくはどうなのか?」を意識しながら進めていきました。

そして、それを「繰り返し勉強法」を使って丸暗記する勢いで集中的に繰り返しました。その後、「全科目勉強法」でも繰り返し問題演習。このとき、暗記した方が良いと思う事は、「暗記ノート」に書き込んでいきました。

このように繰り返し勉強をしていたら、いつの間にか選択肢の怪しい表現が分かるようになります。

その後、後期勉強「1科目集中勉強法」の時期になったら、それまでの問題演習で理解が不足しているところ、混乱している箇所を「公務員試験 新スーパー過去問ゼミ5 行政法」の問題を解きながら見つけ出し、その箇所を徹底的に理解します。ノートにもしっかりまとめ、知識を整理します。

そして終期の「過去問+苦手克服勉強法」では、週末の土日に「過去問500」の行政法の問題を全て解いて、間違ったところ、知識が曖昧なところ、苦手と感じるところを紙に書き出します。

そして、それ以外の曜日に、書き出した分野の問題演習を「公務員試験 新スーパー過去問ゼミ5 行政法」で行います。

「行政法」の勉強で難しかった点

行政法を勉強する中で、厄介だなと感じたのは「問題文を理解するのに時間がかかる」ということ。

行政法と民法は、問題で何を問われているのかが非常に分かりにくいです(笑)

難解な表現を用いてきたり、頭が混乱してしまうような問題文だったり…。

これを解決するには、最初に参考書などを使って行政法に特有の表現について知識を身につけることです。

それが出来たら、あとは問題演習を通して、その問題文に慣れていく。慣れてくるとなんとなくパターンが見えてきて、問題文を読んで理解するという感じではなく、問題文を見て条件反射的に何が問われているか理解できるようになる感じがしました。

特に私は理系出身で国語力が乏しかったですから(笑)文章を理解するのは苦手です。そのため、何度も繰り返し問題演習をして、身体や頭に解き方を染み込ませるようにしていました。

「行政法」の勉強で重要だと感じた点

行政法の勉強で重要だと感じたのが「まとめ」です。

行政法では、行政法の「取消」と「撤回」とか、行政の「申請に対する処分」と「不利益処分」など、似ているようで違っている内容がたくさん出てきて頭が混乱します。

そのような内容を覚えるためには、まとめが非常に重要になります。

問題集や参考書などはで、図を使ってある程度まとめが出来上がっているのですが、それを見るだけではあまり知識が整理できないように感じました。

手間はかかってしまいますが、自分が理解しやすいようにノートに「まとめ」を作成することがとても重要です。

自分の手を使ってまとめを作成すると、しっかりと記憶に残り、問題を解くときに予想以上に思い出せるようになります。

そして、この「まとめ」を行う時期にも注意が必要です。

勉強スタートから、すぐにノートを使ってまとめをしようとしても、上手く知識がまとまらないです(笑)

各単元の勉強内容が、互いにどのように関係しているか分かっていませんし、重要ポイントもまだ十分に見分けられないため、何でもかんでも重要ポイントに思えてきます。

そのため、まとめを行うのは「1科目集中勉強」の時期がベストだと思います。

この頃になると、問題演習の繰り返しでかなり重要ポイントが見えてくるようになっていますし、自分が理解できていない部分も把握できています。また、行政法の勉強内容全体についても把握できているので、知識の相互関係も分かっています。

この時期に、自分の理解が不足してる内容をまとめることで、無駄なく、的を得た「まとめ」が作成できるように思います。

私の場合、「繰り返しの勉強方法」「全科目勉強法」の時期には暗記したい内容を「暗記ノート」に書き出す程度の簡単なまとめをしていました。

そして、本格的に「まとめ」を行ったのは「1科目集中勉強」のときです。まとめを作るのに時間はかかりましたが、一気に頭の中が整理されたのを覚えています。

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