06:専門試験の対策

公務員試験の専門科目「財政学」の勉強方法

公務員試験の専門科目「財政学」の独学による勉強方法について紹介します。

地方上級試験の場合、憲法、民法、行政法、ミクロ、マクロを1軍科目と考えると、財政学は2軍という感じがします。

出題数も1軍科目よりは少ないですが、1軍科目で苦手があった場合は、穴を埋めてくれますので、決して、侮れない科目です。

財政学は、ミクロ経済学、マクロ経済学の内容と重複している部分が多いので、かなり勉強しやすい科目だと思います。

「財政学」の勉強で使用した勉強教材

私が使っていた教材は以下のものです。

公務員試験 新スーパー過去問ゼミ5 財政学」様々な公務員試験の過去問を集めた、5択の本番形式の問題集です。これで本番レベルの問題練習ができます。

各単元の最初には、その内容の重要ポイントがまとめられた要点整理がありますし、各単元ごとに国家2種、国税専門官、地方上級、国家1種の頻出度が★マークで表示されていますので、どの単元を重点的に勉強すればよいか分かりやすいです。

内容は6章20単元、問題は基本問題と応用問題から構成されており、全て本番と同じ5択の選択形式問題です。

基本と応用それぞれ4~5問ずつくらいの問題がありますから、問題量も十分だと思います。また、問題の解説も詳しくて分かりやすいです。

この問題集で地方上級に必要なレベルの問題演習をすることができ、十分な知識も身に付いたと思います。

出る順公務員地方上級・国家2種必修基本テキスト 財政学 は参考書です。今まで財政学の勉強をしたことがなかったので、知識を補足するために必要かと考えて購入しました。

内容は9章34単元で構成されており、各単元の最初に頻出度が表記されており、重要度が最後には少しですが演習問題があります。

イラストや図や重要点のまとめが豊富に用いられているため、イメージでの理解がしやすいです。また、解説もなかなか分かりやすかったと思います。

上記の問題集に出てくる内容を全て網羅しているわけではありませんが、主要な内容はおさえてありましたし、分かりやすい表現で書かれているので、勉強のサポート教材として使えました。

「財政学」の勉強の進め方

財政学は、地方上級試験では出題数が3問と少なめです。しかし私は、「公務員試験の勉強科目の絞り込み」で戦略を立てた際、財政学は「必ず得点したい科目」と位置づけていたので、憲法や民法、行政法やミクロマクロと同じくらい力を入れて勉強に取り組みました。

私は、勉強方法の参考書を読んだ際に「経済原論と財政学は内容が重複している」と書かれていたので、財政学の勉強は、経済原論(ミクロ経済学、マクロ経済学)を一通りしっかりと終わらせた後に開始しました。

導入のための解説書などは読まず、最初から「公務員試験 新スーパー過去問ゼミ5 財政学」を使って問題演習。

解く問題は、基本問題のみです。

財政学には、知識を暗記する問題と計算問題の両方がありますが、計算問題はミクロ経済学、マクロ経済学で勉強する計算問題と同じなので、ミクロ経済学とマクロ経済学を先に勉強していると、かなり簡単に感じます。

そのため、知識を暗記する問題に力を注ぎながら問題演習をします。覚えた方が良い内容などは「暗記ノート」にまとめ、問題集だけでは理解しにくい内容は、「出る順公務員地方上級・国家2種必修基本テキスト 財政学 を使って知識を補強しました。

上記の問題演習を「繰り返し勉強法」の時期にどんどん行っていきます。

一応全ての単元の基本問題を解きますが、「公務員試験 新スーパー過去問ゼミ5 財政学」を使っていると、単元によっては地方上級試験では出題頻度が低いものもありますので、出題頻度が低い単元に関しては、解けなくても深く理解しようとせず、サラッと流すようにしていました。

全科目勉強法」の時期は、まず基本問題を1回全て問題演習してから、できるようであれば応用問題にも手を出すようにします。

しかし、応用問題に手を出す場合でも、あまり難しい問題は深く考えないようにし、「出来なくても問題ない」という楽な気持ちで問題演習していました。

次に「1科目集中勉強法」の時期は、「公務員試験 新スーパー過去問ゼミ5 財政学」を使うとボリュームが多すぎるので「過去問500」を使うようにしました。

そして、「過去問500」の財政学の問題を解き、解き方や考え方、知識が混乱している分野を抽出してノートにまとめていきました。

最後に「過去問+苦手克服勉強法」の時期、私は週末の土日に「過去問500」を使って財政学の問題を全て解いて、間違ったところ、知識が曖昧なところ、苦手と感じるところを紙に書き出します。

そして、それ以外の曜日に、書き出した分野の問題演習を「公務員試験 新スーパー過去問ゼミ5 財政学」を使って行うようにしました。

「財政学」の勉強で難しく感じた点

財政学には知識を暗記する問題と計算問題の両方があり、知識の暗記が厄介だと感じました。

例えば、「ある税金は地方税なのか国税なのか判断する」とか「ワグナーとかマスグレイヴとかの理論の違い(理論内容)を判断する」とか…。とにかく紛らわしい感じがありました。

そのため、ノートにまとめを書いてビジュアルを活用してみたり、語呂合わせを作ってみたりと、覚えやすいように工夫しました。

とはいえ、個人的には財政学はそんなに難しくない科目のように感じます。

私は経済系にそこまで苦手意識がありませんでしたし、地方上級の試験ではそこまで難しい知識の暗記は要求されませんでしたので、「過去問+苦手克服勉強法」の時期は、「過去問500」に出題されるレベルは、ほぼ解けるようになっていました。

「財政学」の勉強で重要だと感じた点

私は財政学も憲法、民法、行政法、ミクロ、マクロと同じ「必ず得点したい科目」と位置づけて勉強していましたが、そうは言っても、やはり財政学。財政学とその他の主要専門科目には、決定的に違うところがあります。

それは、問題集「公務員試験 新スーパー過去問ゼミ5 財政学」を見れば分かります。

問題集のボリューム的には、財政学も、その他主要専門科目も、対して違いがありません。

しかし、各試験における頻出レベルを表す★マークを見てみると、例えば行政法では、全24単元中、20単元(83%)とほとんどの単元で「地方上級」の部分に★マークが付いているのに対し、財政学では「地方上級」の部分に★マークが付いているのは全20単元中、12単元(60%)と少ない。

つまり、同じボリュームの問題集を使っていても、全体から満遍なく出題される主要専門科目に対し、財政学はある程度、出題内容が限られているということです。

そのため、主要専門科目と同じように満遍なく勉強していたのでは、かなり勉強時間がムダになってしまいます。そこで、自分の受験する試験に合わせた効率良い勉強を心がけました。

具体的には、★マークが付いていない単元の問題演習では…

  1. あまり考えすぎない
  2. 理解できなくても心配しない
  3. 応用問題は、できそうならやる

という感じで、主に★マークが付いている単元に意識を向けるようにします。特に、地方税関係の単元はしっかりと理解するように努めました。

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