ここでは、集団討論について、私が感じた事を書いてみようと思います。
私の集団討論試験対策について
私が集団討論の対策として思いつくのは、以下のものです。
- 時事ニュースを勉強
- 自治体の政策を勉強
- 模擬集団討論の受講
しかし私自身、「1.時事ニュース」に関しては、普通にネットニュースを見たり、小論文対策の勉強をする程度で、集団討論に向けた特別なことはしていません。
「2.自治体の政策」に関しても、個別面接対策のための勉強はしましたが、集団討論に向けては勉強していません。
「3.模擬集団討論」に関しては、当初は受講しようと思っていましたが、学科の勉強や個別面接の勉強に追われて、結局受講しませんでした。
つまり…、私は本番の集団討論まで、ほぼゼロ対策(笑)
ただし、第一志望の県庁の集団討論を受験するまでに、大学職員採用試験で4回ほど、集団討論を体験しています。
この4回の集団討論で、かなり雰囲気に慣れましたし、練習になりました。
もちろん、受験したときは合格するつもりで真剣に取り組みましたが、今となっては、第一志望の県庁の集団討論に向けた、模擬試験的な役割になっていたと思います。
集団討論試験の事前対策の効果
私が事前対策をほとんど行っていなかった理由は、「独学の人間の対策で、成果が上がるとは思えなかったから」です。
- 出題される議題(テーマ)が分からない
- どんな人と討論するか分からない
- 討論がどんな方向に進むか分からない
上記のように、集団討論は不確定要素が多過ぎて、事前に準備できるレベルを超えていると思います。
議題(テーマ)は事前勉強で何とかなりますが、それ以外はハッキリ言って、試験当日の状況にその場で臨機応変に対応するしかないです。
私は、「独学」という自分の状況をふまえ、上記のことを考えた結果、集団討論に対する有効な事前対策の方法が思いつきませんでした。
なので、対策しなかったというよりは、出来なかったといった方がいいかもしれません。
私が考える理想の集団討論対策は、「徹底的に模擬討論に参加をして、討論の進め方、相手の考えの汲み取り方、自分の考えのまとめ方、発言の仕方、を身体に覚えさせる」というものですが、これは「独学」にはムリです。
予備校などに通っている人でなければできません。
もしこの理想対策が不可能であれば、1~2回ほど模擬討論や別の試験の集団討論で雰囲気に慣れておく程度で、あとは当日の議題(テーマ)に対応できるように普段からニュースなどを見ておけば十分だと感じます。
著しくコミュニケーション能力が不足している場合は別ですが、そうでなければ、中学、高校、大学でミーティングや話し合いを経験してきてるはずなので、それほど恐がらなくても全く問題ないと思います。
集団討論に必要な知識
集団討論に必要な時事ニュース知識量としては、なんとなく知っている程度で十分だと思います。
<時事ニュース知識量レベル>
- 小論文=めちゃ必要
- 教養科目=それなりに必要
- 個別面接=まぁまぁ必要
- 集団討論=なんとなく必要
当然ですが、集団討論は討論する相手がいます。4~12人くらい。
そのため、自分が知識不足でも、周りの人が十分知識を補ってくれるので、知識不足を恐がる必要は全くありません。
ただし、集団討論の流れとして、最初に一人ずつ意見を言ってからスタートする場合があるため、出題された議題(テーマ)に関してチンプンカンプンで何もいえない…という状態は避けられる程度に、ニュースを見ておく必要はあります。
しかし、公務員試験の受験者がそんな状態になることは、まずありえないと思います。
普段からそれなりにニュースを見ていると思いますし、それに加えて、小論文試験の対策や筆記試験の教養対策などで、時事の勉強をしていると思いますので、それだけやれば十分です。
私も、知識が乏しい議題(テーマ)で最初は発言しづらいと思った討論もありましたが、討論が進むにつれて周りの人の意見を聞いて知識や考え方を得られたので、全く問題なかったです。
集団討論の議題(テーマ)タイプ
これは、全ての試験が終わってから気がついたことですが、集団討論の議題(テーマ)には3種類あるように思います。
1つは「問題解決タイプ」、そして「賛否タイプ」、もう1つは「自由討論タイプ」。
「問題解決タイプ」の議題(テーマ)
例えば以下のようなものがあります。
- ゴミ(特に家庭ゴミ)が問題になっているが、どのように減らすか、またその解決策について
- 所得格差をはじめとする様々な格差の拡大が指摘されているが、背景、現状及び問題点は何かを整理した上で、そのような状況をどう捉え、対応していくべきか
このタイプは、その名の通り、問題の解決策を討論させる議題(テーマ)です。
討論を進める方向が決まっています。色々な対策を提案して、最終的には「解決策は~だ!」という結論を導くことができますから、かなりやりやすいタイプの討論だと感じます。
「賛否タイプ」の議題(テーマ)
- 小学校で英語を教えることの賛否
- クールビズについて
このタイプは、その名の通り、賛成反対を討論させる議題(テーマ)です。
このタイプも討論を進める方向が決まっていますので、やりやすいタイプの討論です。
結論をまとめる必要が無い場合も多いですが、グループの結論をまとめないといけない場合は、相手を言い負かすのではなく、いかに当たり障り無く結論の「賛成!」「反対!」を導き出すかを見られているように思います。
また、「問題解決タイプ」とも「賛否タイプ」とも考えられる議題(テーマ)として、「ゆとり教育について」などのようなものもあります。
この場合は「ゆとり教育について(の賛否)」として討論を進めることも可能ですし、「ゆとり教育について(の現状・問題点と解決策)」として討論を進めることもできます。
討論の方向性が決めやすいですので、司会がよほどトンチンカンでなければ、やりやすいタイプです。
「自由討論タイプ」の議題(テーマ)
そしてもう1つの「自由討論タイプ」には、以下のようなものです。
- ボランティアと行政の役割について
このタイプは、なかなか例を挙げることができませんが、出題されると厄介です。
上記の例を使うと、「ボランティアと行政の役割」について正解はありませんし、結論をどうするかも見えません。
「ボランティアと行政は~な関係でいるべきだ!」という結論を導こうとしても、それを導くための討論の組み立てが難しい。
そのため、司会の力量がとても重要になるタイプの議題(テーマ)です。
私は、実際にこの議題(テーマ)を出題されて討論しましたが、見事にグチャグチャになりました(笑)
個々が好き勝手に発言するような状態で、討論ではなく、雑談になりました。
集団討論の議題(テーマ)の多くは「問題解決タイプ」か「賛否タイプ」に分類できますが、ときどき「自由討論タイプ」に出くわします。