ここでは、勉強成果の管理について記事にしてみようと思います。
どんどん問題演習をして、勉強を進めていく!!
というのは、当然意識していることだと思いますが、自分の行った勉強の成果を管理するということにも意識を向ける必要があります。
例えば、問題ごとに正解したかどうか○×をつけていく、単元毎の正答率をつけていく、などなど。
問題演習の成果管理の効果は後半で発揮
勉強を始めたばかりの頃は、成果管理をしようと思って○×をつけると、全ての問題で×をつけることになってしまいます。
最初は知識が身についておらず、問題が解けないですからね。
しかし、だからと言って勉強の成果を記録しない癖をつけてしまうと、後々困ることになると思います。
勉強成果の管理が重要になってくるのは、勉強生活の後半になってから。
ある程度勉強が進んできて、問題集の問題もそれなりに解けるようになる。
そうなった時に「あれ?なんとなく解けるようになったけど、これから直前期にかけて、どこを勉強すれば良いんだろう?」となってしまうことがあります。
これは絶対に避けたい状態です。
試験が近づくにつれて、勉強に使える時間は減ってきます。
つまり、確実に成果の得られる勉強に時間を使う必要があります。
「どこを勉強すれば?」という状態で、自分が勉強すべき箇所が絞れず、既に知識が身についている箇所を勉強してしまっては時間がもったいないです。
勉強成果を管理していれば、「自分がよく間違えているところ」や「苦手なところ」がすぐに分かり、時間を使って勉強すべきところが分かります。
無駄な勉強に時間を使わないためにも、勉強成果はしっかりと記録して管理する必要があると思います。
私が行った問題演習成果の管理方法
まずは、「勉強テク|ブログに試験対策を記録する絶大な効果」のところでも紹介したように、ブログをつけて、自分が何にどれだけ勉強時間を使っているか、各科目の出来はどんな状態か、を書き出していきました。
これだけでも、自分の中で各科目の勉強に対する尺度ができますから、勉強できているかどうかを判断できるようになります。
管理方法1:問題集に〇×を書き込み
また、問題演習を行ったときに、問題集の問題番号の周辺に○×を付けていきました。
最初のうちの○×記録方法は以下のような感じです。
- ○=正解
- △=勘で正解
- ×=不正解
そして、勉強が進んで大体の問題が正解できるようになってきたら以下のように変えました。
- ○=全ての選択肢の間違い箇所が指摘できて正解
- △=正解の選択肢は分かるが、選択肢の間違い箇所がわからないものがある
- ×=不正解
これを付けておくと、後々自分の苦手箇所が分かり、苦手対策の勉強をする上で便利です。
また、この○×を付ける際、「消える色ペン」を使っていました。「公務員試験対策の勉強で使ったこだわり筆記用具」のところで紹介していますが、消える色ペンを使うとノンストレスで記入でき、非常に役立ちます。
管理方法2:問題集の単元毎に正答率を記録
もう一つ、勉強成果の管理として、問題集の単元毎に正答率を記録していました。
これには「勉強計画その5|公務員試験対策の教材を細分化」で作成した、問題集を細分化した表を利用しました。
そして、この表の各単元毎に問題演習を行った結果(正答率)を記録していきます。
例:「新スーパー過去問ゼミ 行政法」の場合
(横軸は演習回数。★は地上試験での頻出度。*は基本問題のみ解いたもの。)
これを記録しておくと、各科目の単元毎に知識の定着度合いが分かって便利です。
問題演習の成果管理による効果
勉強成果を管理するというのは、自分の勉強状況を把握したり、試験が近づいてきた際に、無駄な勉強をしなくて済むという効果があります。しかし、それだけではありません。
管理の効果1:安心感が得られる
ただ問題演習をしているだけでは、自分がどれだけできるようになったかが、自分の感覚という曖昧なもの以外では把握できません。
しかし、問題演習をしてその結果を記録し、○×の記号にビジュアル化したり、%を算出して数値化すると、曖昧さがなくなり、「自分の勉強レベル」が絶対的なものへと変化します。
これは、勉強を行ってく上でのメンタル管理において、非常に役立ちます。
「なんとなく、解けるようになってきた気がする…」というのと、「前回は60%の正解率だったけど、今回は85%に上昇した!」というのでは、自信、安心感、達成感が全く違いますからね。
メンタル管理においても、勉強成果を管理するというのは、非常に重要になってくる訳です。
管理の効果2:勉強が楽しくなる
上記の効用に関連して、自分の勉強の成果がビジュアル化されたり数値化されたりするというのは、勉強を楽しくする要因でもあります。
例として「ロールプレイングゲーム」を考えてみてください。
敵を倒し経験値を得て、「チャッチャラー!」とLevelが1つ上がるとともに、キャラクターのパラメータが上昇する。
何ともいえない達成感がありますね。
「Levelアップ」は、ロールプレイングゲームの面白さの重要な要因です。
でも、もし「Levelアップ」がなく、キャラクターのパラメータが表示されないとしたら…。
- 「あれ?なんとなく、攻撃受けても、死ににくくなったような…」
- 「あれ?なんとなく、敵を早く倒せるようになったような…」
- 「アレ?炎の魔法、なんか、火力が強くなってない?」
なんともダラ~っとしてメリハリがない。つまらなそう。
個人的には、これは勉強にも当てはまると思うんです。
勉強成果を管理していなければ、ダラ~っとした勉強になります。
しかし、正答率などを数値化することによって、「おぉ!自分の行政法のLevelが上がってる!」というのを、ハッキリ見ることが出来ます。
どうでしょう?ちょっと楽しくなりませんか?
このように、勉強成果を管理するというのは、単に「無駄な勉強をしないようにする」だけでなく、メンタル維持においても非常に重要な役割をすると思います。