08:勉強のコツ

勉強テク|勉強ノルマを7割達成で十分にするマル秘テク

ここでは、1日の勉強ノルマの進め方について書いてみようと思います。

勉強ノルマが達成できない問題

みなさんは、勉強を始める際に、ある程度その日に勉強するノルマを決めて勉強を開始すると思います。

これは、その日に勉強する内容を明確にし、「何を勉強しようかな~」と考える手間が省けますので、やる気の低下を防いでくれます。

しかし、こう感じた経験はないでしょうか?

「あ~、今日も予定のノルマを終わらせられなかった…」

少なくとも、私は感じてました。

しっかりと勉強計画を立てていましたし、無理がない勉強量にするために、そのノルマも定期的に見直しながら勉強計画を作成して勉強していましたが、それでも、1日のノルマを100%完全に終了させることは滅多にありませんでした。

つまり、どれだけ計画を見直しても、欲が出て、1日では終わらないノルマを作成してしまっていたということです。(逆に言うなら、確実に終わってしまうようなノルマだと、余った時間がもったいない)

おそらく、私のような素人には、確実に合格圏に達することができる勉強量を見極めて、過不足ない勉強ノルマを作成するのは不可能。

なので、この「ノルマが終わらなかった」というのはしょうがないと思います。

しかし、しょうがないと言っても、この「ノルマが終わらなかった」ということによって、不安になったり、焦りが出るなど、メンタルが崩れるようであれば問題です。

「今日も終わらなかった…」
「もっと頑張らないと…」
「こんな調子で大丈夫だろうか…」

このようなことを毎日のように感じていては、自信がなくなってきます。

ここでは、そうならないために私が行っていたことを、ちょっと紹介してみます。

非常に単純なことなので、既に実践されているかもしれませんけど。

勉強ノルマを完全に終わらせるのは不可能

上記で述べたように、過不足のない勉強計画を立てるのは不可能です。

そのため「ノルマを100%終わらせることは不可能!」だと考えて下さい。

だって、量が適切ではないんですから。

120ccの水を100ccのコップに入れようとしても入りません。
量が容器に対して適切ではないためです。

これが人間の勉強となると、ノルマも、自分の1日にこなせる勉強の容量も、水とコップのように正確に把握できません。

そのため、ノルマを多めにして溢れさせるか、少なくしてムダを出すか、どちらかしかありません。

そして、たいていの場合は、以下の思考が働き、ノルマを多めにします。

  1. 「合格したい」
  2. 「そのためには勉強が必要」
  3. 「当然、しっかりと勉強したほうが、合格に近づくはず」

以上の理由から、ノルマを多めにします。

その結果、ノルマを100%終わらせるのは不可能となり、ノルマが終わらないのは当然の結果となります。

なので、ノルマが終わらなかったからといって、何も心配したり、自分を責めたりしなくて良いわけです。

これが分かれば、ある程度の不安は消えますよね。

ノルマ7割達成で安心できる勉強法

とはいえ、やはり、ノルマが終わらないのは気持ちが悪い。

そこで、私が実行していたのは以下の方法です。

私の勉強計画の中から、「勉強方法2|中期段階の「曜日別、全科目」勉強法」のときの1日の勉強ノルマを例に使って説明していこうと思います。

私の月曜日の勉強ノルマ

  • 数的推理=5問
  • 判断推理=5問
  • 政治経済=7問
  • 生物=8問
  • 地学=6問
  • マクロ=3問
  • ミクロ=9問
  • 憲法=7問
  • 行政法=4問
  • 民法=3問
  • 経営学=15問
  • 政治学=5問合計=12科目、77問

以上が私が実施していた月曜日1日分のノルマです。

これを終わらせようと一生懸命勉強しますが、大抵の場合は3~4科目に手をつけずに終了します。

全部で12科目のノルマがあるわけですから、そのうちの3~4科目ができないとすると…

  • (12科目-4科目)÷12科目×100=66%
  • (12科目-3科目)÷12科目×100=75%

つまり、66%~75%のノルマしか終わらない訳ですね。

でも、ここで私が必ず守っていたルールがあります。

「優先順位を決めて取り組む」

これは、1年間の勉強計画を作成する時は、必ず意識されると思います。

捨て科目を決めますし、戦略的に勉強を行うために、必ず考慮します。

しかし、1日レベルの勉強において、これを意識するかというと、どうでしょうか?

ごく当たり前のことだったらお恥ずかしいですが、最初の頃、私は意識していませんでした。

当然ですが、手をつけるのが後になればなるほど、そこまで到達せずに1日の勉強が終了し、その科目の勉強は切り捨てられます。

そして、後になればなるほど、疲れてきて集中力がなくなり、勉強レベルが低下します。

つまり、重要な科目が後回しになればなるほど「もったいない!!」ということです!

そのため私は、自分の勉強における科目の優先順位、苦手の度合いなどを考慮して、上記の科目を勉強する際は、このような順番で勉強していました。

勉強する順序

  1. 数的推理
  2. 判断推理
  3. ミクロ経済学
  4. マクロ経済学
  5. 行政法
  6. 民法
  7. 憲法
  8. 政治経済
  9. 政治学
  10. 生物
  11. 地学
  12. 経営学

※数字が同じなところは気分次第で変更
※下位科目で、あまりに手をつけていなければ、柔軟に対応

この順番を守って勉強していれば、政治学あたりまでは毎回確実に終わらせることができます。

これで、勉強ノルマの中でも優先順位が高い重要な科目を、確実に消化することができるようになりました。

そして、ここからがポイントです。

優先順位の高い重要科目を終わらせることができるようになっても、結局は3科目くらい手を付けられませんので、60~70%のノルマ消化には変わりありません。

そこで注目してほしいのがコレ!

「上記の科目を本番試験における科目ごとの出題数で表す。」

そうすると…

上記ノルマを本番試験の科目ごと出題数で表示

  • 数的推理=6問
  • 判断推理=9問
  • マクロ経済学=4.5問
  • ミクロ経済学=4.5問
  • 行政法=4問
  • 民法=4問
  • 憲法=5問
  • 政治経済=9問
  • 政治学=2問
  • 生物=2問
  • 地学=1問
  • 経営学=2問合計=53問

(出題数に関しては「勉強計画その2|公務員試験の出題科目と出題数調査」を参照)

察しの良い人は、何が言いたいのか見えてきたでしょう。

このノルマは、本番試験における科目ごとの出題数で表すと、合計で53問分となります。

地方上級試験の出題数90問のうち、53問分の科目が、この日のノルマとして設定されているわけですね。

勉強する科目の優先順位を決め、順序を守って勉強していれば、数的処理~政治学までは終わらせられます。これはつまり、本番試験における科目ごとの出題数で表した場合、48問分の科目の勉強を終了させたことになります。

上記の合計出題数53問を100%とした場合、終わらせたノルマは…

  • (終了48問÷全53問)×100=90%

なんと!?

9割!!

終わらせた勉強ノルマを「科目単位」で見ていたときは60%~70%のノルマしか終わっていないように見える。

しかし、試験における科目ごとの「出題数」に着目して、勉強する優先順位を決めるだけで、毎回、ほぼ確実に90%分のノルマをこなすことができるようになります。

これはメンタル的に非常に良い影響を及ぼします。

「またノルマが終わらなかった…。どうしよう。」という不満足感から、「ノルマは終わらなかった。でも、最高のパフォーマンスを発揮できているから大丈夫!」という安心感に変わり、焦りが消えます。

たったコレだけのことでメンタルを良い状態にできるんです♪

この勉強法を上手く活用するために

上記では、私の勉強計画の中でも、1日に複数科目を勉強する時のものを用いました。

しかし、1科目を集中的に勉強する場合でも、苦手分野や頻出分野を優先的に勉強するという方法で、応用する事が可能だと思います。(実際に、わたしもそうやって応用していました)

そして、上記の方法を活用する際に、注意点が1つ。

私が用いた例のように、複数の科目を1日で勉強するような場合には、「重要科目ばかり勉強する日」「サブ科目ばかり勉強する日」というように偏りがあると、上記の方法をうまく使うことができません。

重要科目、サブ科目を適度に振り分けることで、優先順位をつけやすくなります。(私の「勉強方法2|中期段階の「曜日別、全科目」勉強法」の勉強ノルマも参考にしてみて下さい)

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