09:自治体研究

自治体研究4|公務員試験の面接対策「統計情報の活用」

ここでは、私が行っていた自治体「統計資料」の活用について書いてみようと思います。

面接試験や小論文試験では、受験する自治体についての質問や問題が、必ずといっていいほどあります。そのときに知っておいた方が良いのが、自治体の統計データ。

統計データを知っておけば、面接の際、小論文の論述の際に、具体的数値を使って説得力のある回答ができます。

また、試験に限らず、統計データを調べれば、自分がこれから働きたいと思っている自治体のことを詳しく知ることができ、公務員試験に向けてのビジョンやモチベーションの向上につながると思います。

自治体研究で統計資料を調べる方法

統計データを調べる方法はいくつかありますので、ちょっと紹介してみます。

  • 県民手帳
  • 図書館
  • 役所のホームページ
  • 政府統計ホームページ

県民手帳の活用

まずは「県民手帳」について。県民手帳ってご存知ですか?

私が知る限り、書店の手帳売り場やレジ前に、その書店の県の県民手帳が並んでいます。(県庁や役所にもあるんじゃないかと思いますが)

その県の人口や産業の統計、その県の花や伝統工芸などが載ったページのある、いわゆる普通の手帳です。

その県のことが簡単にまとめられていますので、県のことを知りたいのであれば、非常に便利です。

図書館の活用

次に「図書館」について。

以外に行かないと思いますが、図書館にはその県のデータが豊富です。

地域資料のコーナーが設けられている図書館も多く、県庁が作成した統計データはもちろん、市町村ごとの発行冊子やそのバックナンバーもそろっており、企業や組合が作成した県内の情報冊子もあります。

調べたい自治体の図書館に行く必要があるので少し大変ですが、県だけではなく、市町村の情報もそろっており、さまざまな視点から情報を収集することができます。

私は受験する自治体の図書館に実際に行ってみましたが、図書館にある統計データは、年毎の各データの推移が分かりやすくまとめられている感じがしました。

役所のホームページの活用

「役所のホームページ」について。

役所のホームページは、情報が膨大で調べにくいので、私はあまり好きではありません。

ただ、もっとも「最新の情報」を手に入ることができるので、重要です。試験直前などにはチェックしておきたいです。

利用方法としては、自分が興味のある分野、志望動機に関係する分野など的が絞れてきたら、その分野について更に詳しく調べるために利用するという方法が良いと思います。

政府統計ホームページの活用

「政府統計ホームページ」について。

国も国勢調査を行って、国全体だけではなく、全国の自治体の統計データを収集、公表しています。使い勝手がいいと感じたのは「政府統計の総合窓口」というホームページでした。

地域別統計データベースでは、自分の知りたい県、市町村の統計データを選んで、その統計データを抽出することができます。

さまざまな地域の統計データを組み合わせることができるので、単体の県や市町村の統計データだけを調べるのではなく、周辺県、県内の市町村の統計データを比較するのに、非常に便利です。

自治体研究で統計資料を活用する方法

私が統計データを活用する際は、以下のような方法で行いました。

  1. 自治体の大まかな動きや、主要トピックスを確認し、その統計データをチェック
  2. 自分のやりたい仕事分野の統計データを気の向くままにチェック

まず、自治体の動きや主要トピックスに関して、情報を集めます。

農業や漁業や工業の発展、人口減少や過疎化、高齢化、少子化、雇用問題etc…、その自治体の大まかな情報を収集します

→詳しくは「自治体研究2|公務員試験の面接対策「自治体の基本情報収集」」を参照

そうすることで、その自治体が特に力を入れている活動や分野などが見えてくると思います。

これらの活動や分野に関する内容というのは、小論文や集団討論や面接の試験で出題される可能性が高い。そのため、それに関する統計データをしっかりと見ておくことが非常に大切になります。

例えば小論文試験で…、「本県は、雇用状況が悪化が問題となっている。」と述べる場合と、「本県は、失業率が08年から09年にかけて1.1%上昇し5.1%となり、有効求人倍率も08年から09年にかけて0.3ポイント下がって0.5ポイントとなっており、雇用状況は悪化している。」というのでは、全く印象が違います。

また、自分のやりたい仕事分野に関する統計データも面接試験で聞かれる可能性があるので、しっかりと見ておくと良いです。

面接試験で「私は農業を発展させたい!」と言った場合に、面接官は「じゃあ、どれくらい知っているか試してやろう」という感じで聞いてくる可能性があります。

そのとき、漠然とした情報ではなく、数値を加えた情報を述べる事ができれば、かなり好印象になるのではないかと思います。

具体的な数値がある場合とない場合では、具体的数値がある方が圧倒的に説得力があります。

「こいつはしっかりと調べてきているな」と面接官や試験官に思ってもらうために、試験に出題されそうな話題や情報から順番に統計データを調べて、効率よく統計データを活用していくと良いと思います。

私が気に入ってる統計資料とは

上記で、幾つか統計資料を調べる方法を紹介しましたが、私が気に入っている統計資料は、県が作成している統計冊子です。

政府統計ホームページや県民手帳などの統計資料も便利ですが、これらの資料は「数値」しか載っていないので、考察は自分でしなければいけません。これが意外に面倒くさいです。

県が作成している統計冊子は、統計数値とともに考察(解説)も載っているんです。

この「考察(解説)」が非常に便利で、県としてその統計数値をどう捉えているのか分かります。自分でいちいち考察する必要もないですから、とても便利です。

また、各項目ごと(人口とか産業とか)に分けてまとめられているので、とても見やすい資料です。

これを手に入れるには、県庁に問い合わせるか、あとは図書館にも置いてあると思いますので、ぜひ手に入れて活用するといいと思います。

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