受験を希望する地方公務員試験の出題科目と出題数が確認できたら、次は勉強する科目を決める必要があります。
この記事では、多岐にわたる出題科目の中から、勉強すべき科目を選ぶ方法について、まとめていきます。
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公務員試験対策で勉強する科目を選ぶ理由
公務員試験の勉強範囲は非常に広く、勉強する科目も多岐にわたります。そのため、全ての科目を合格レベルに達するまで勉強するのは無理でしょう。
公務員試験の筆記試験対策では、勉強する科目を選び、優先順位を決めて、効率よく勉強していくことが重要になります。
学校の試験と公務員試験の違い
では勉強する科目の選ぶ理由について、詳しく説明します。
まず、今まで小・中・高校でやっていた試験を思い出してください。その頃の試験は、以下のような配点だったと思います。
- 国語=100点満点
- 英語=100点満点
- 社会=100点満点
- 数学=100点満点
- 理科=100点満点
このような試験では、全ての科目を満遍なく勉強して、全ての科目で良い点数を採ることが求められていました。
そのため、試験勉強をする際は、科目の得意不得意により多少勉強時間に偏りはあったとしても、全ての科目を勉強し、全く勉強しない科目というのは無かったと思います。
しかし、公務員試験は違います。
例として地方上級(全国型)の専門科目試験を用いて説明してみましょう。
まず、地方上級試験の専門科目試験の科目と出題数は以下の通り。
- 憲法=4問
- 行政法=5問
- 民法=4問
- 刑法=2問
- 労働法=2問
- 財政学=3問
- 経済政策=1問
- 経済原論=9問
- 政治学=2問
- 行政学=2問
- 社会政策=2問
- 国際関係=2問
- 経営学=2問
合計=40問
ここで重要なのは、これらの科目全部で1つの試験ということ。小・中・高校の時のような細かい科目ごとに試験があるのではなく、全ての科目を合わせて1つの試験なんです。
必要最低限を勉強するだけで合格が可能
ちなみに、公務員試験の1次筆記試験を突破するための合格ラインは「6割得点」だと言われています。つまり、上記の専門科目試験では40問中の24問以上が正解であれば、6割得点の合格ラインになります。
そうなると、専門科目試験の勉強は、上記の科目の中から24問以上を正解できるような勉強を行っていけば良い、ということになりますよね。
つまり!
小・中・高校のときのように、全ての科目を満遍なく勉強する必要はないということです。出題科目がたくさんあるからといって、全ての科目を勉強する必要はないんです。
筆記試験の勉強戦略
- 科目ごとの出題数を考慮しつつ
- 合格ラインに達するように勉強科目を選別し
- 確実に得点できるようになるまで
- 必要最低限の科目に絞って集中的に勉強する
これが、地方公務員試験を突破するために私が行った筆記試験の勉強戦略です。
勉強する科目を選ぶ基準
勉強科目を選ぶ基準は、人によって様々です。
- 「どうしても理解できない苦手な科目がある」
- 「暗記科目が得意」
- 「計算科目はできるだけ避けたい」
など、そういう事情を加味しながら、勉強科目を選んでいくと良いです。
ただ、分かりやすい勉強科目の選び方としては、「出題数の多い科目から順に選んでいく」という方法だと思います。
ちなみに私の場合ですが。
教養科目試験の科目の中では理科系が得意だったので、生物や地学を優先して選び、社会は苦手だったので優先順位は下げました。
専門科目試験では、特に得意不得意はありませんでしたので、出題数も考慮しつつ、良い教材がある科目を優先的に選ぶようにしました。
勉強する科目を選ぶ方法
最後に、勉強する科目の選び方について、具体的な方法を紹介します。
勉強する科目を選ぶ具体的な方法
まず、自分が受験する地方公務員試験において出題される科目について、教養科目試験と専門科目試験のそれぞれを、以下の4つに分類します。
- 「必ず正解する科目」
- 「できれば正解する科目」
- 「正解すると嬉しい科目」
- 「どうでもいい科目」
その際、更に出題数に注目しながら、以下の得点割合になるよう振り分けをしていきます。
- 「必ず正解する科目」=6割得点
- 「必ず正解する科目」+「できれば正解する科目」=7割得点
- 「必ず」+「できれば」+「正解すると嬉しい科目」=8割得点
こうすることで、勉強する科目の優先順位を決定することができますし、たくさんの科目に惑わされるのを防ぐことができます。
あとは、優先順位の高い科目から順番に、勉強計画に取り入れて、勉強を行っていくだけです。
最初からたくさんの科目を相手にするのではなく、まずは優先順位の高い「必ず正解する科目」に集中して得点できるようにする。そして、ある程度勉強が進んできたら徐々に勉強科目を増やしていく。
こうすれば、勉強が中途半端になることもなく、確実に得点を伸ばしていく勉強ができます。
私が実際に行った科目の選別方法
ここで、実際に私が行った勉強科目の絞り込みについて掲載しておきますので、もし勉強科目を選ぶ場合は、同じように行ってみてくださいね。
<表の色分け>
オレンジ=必ず正解
赤=できれば正解
青=正解すると嬉しい
まとめ
最後に勉強する科目を選ぶ方法について、まとめておきます。
勉強する科目を選ぶ方法
- 勉強科目を選ぶ理由は、出題科目が多岐におよび、全て勉強することができないから
- 勉強科目を選ぶ方法は、出題数と得手不得手を考慮しながら
ちなみに、ここで紹介した勉強科目の絞り込み方法などについては「公務員試験 最新最強のスピード合格法」という本で得た知識です。
良かったら参考にしてみて下さい。