勉強を進める上で、私がオススメしたいのが「ブログをつける」ということです。
私は公務員試験対策を行っていた時、ブログの中で「アファメーション」「学習内容、時間」「メンタル」という項目を使っており、これらの項目に自分の勉強に対する気持ちや勉強の進み具合などをを記入する事によって、自分の状態を把握し、メンタル管理に利用していました。
記録する項目1:アファメーション
この項目の役割は、不安を取り除き、自分に自信をつけるためです。
この項目では、理想の自分、なりたい自分の姿を想像して、その状態は既に達成された事として表現します。
- 「私は公務員に合格し、採用通知をもらっている!」
- 「私は筆記試験で満点を採り、面接試験では面接官を魅了している!」
では、これに一体どのような効果があるのか?
まず、人間は同時に相反する考えを持つ事はできません。
この当たり前の特性を活用します。
「このゲーム、すごい面白い!でも、面白くない。」
こんなの訳が分かりませんし、あり得ませんよね(笑)
これと同じように「合格している」という考えと「合格できない」という考えは頭の中で同時発生しません。
私は、毎朝、勉強を始める前にこの項目を記入しました。毎朝、頭の中を「合格している」という思考で満たし、リセットする事で、「合格できないかも」という不安が発生するのを防いでいたわけです。
ちなみに「自分だって合格を強く願っているのに、合格できないかも!という不安が襲ってくるんだよ」という人もいるかもしれません。
願望の表現ではダメなんです。
ここでのポイントは「既に達成したという断定の表現」です。
「合格したい!(けど、できないかも)」
願望は、このように反対の考えも同時に発生させます。
しかし、断定表現だと…
「合格している!(でも、していない)」
こんな表現はムリです。意味が分かりませんし、そもそも成り立ちません。
もちろん、まだ合格はしていません。最初は「合格している」なんて表現をするのに抵抗があります。
「合格している」と書き出してみても、心の中には「でも、まだ合格してないんだけどなぁ」という気持ちが発生します。
そのため、もう1つのポイントとして「毎朝行う」ことが重要になります。
これは、単純な刷り込みです。
たとえウソだったとしても、何回も文章にして書き出すことで、自分の中に「合格しているのが当たり前」の状態を刷り込みます。
そもそも、「合格できないかも」という不安でメンタルが崩されるのも、まだ現実化していない(つまり、ウソの)「不合格」を何度も何度も考えてしまう事で、マイナス思考を自分に刷り込んでいるわけです。
だったら、その逆も間違いなくできるはず。
自信がどうこうのレベルではなく、「当然のこと(受験)をやったら、当然の結果(合格)が起こる」という状態を、この刷り込みでつくりだしてしまいます。
私は、毎朝とまではいきませんでしたが、できる限りこれを行いました。最初は抵抗がありましたが、そのうち、習慣化してきます。
そして、「根拠はないけど合格する自信はある」という無敵状態を体験する事もできましたし、少なくとも1年目に比べて、明らかにメンタルが崩れて落ち込む回数は減りました。
記録する項目2:学習内容、時間
この項目の役割は、自分が行っている勉強内容を把握し、自信をつけることです。
ここでは、勉強した科目、勉強時間、問題演習した問題数を書き出しました。
自分が勉強したことをビジュアル化することで、自分自身に結果を見せつけます。
「自分はコレだけやったんだ!」という結果を、感覚ではなく、文章にしてビジュアル化することで、自分の身体に理解させて、満足感を感じさせてあげます。
また、自分が勉強したことを書き出して、ビジュアル化することで、自分が何をどれだけ勉強しているかが把握できます。そして、そこから不足している勉強などが見えてきます。
これは、自分の勉強の改善点の発見につながります。自分の状態を把握して、改善点を見つけることで、より効果的な勉強を行っていくことが出来るようになります。
記録する項目3:メンタル
この項目の役割は、自分の勉強に対して感じたことや不安など、自分自身のメンタル状態を書き出すことによって、改善点を見つけ出したり、自分に自信をつけることです。
自分が感じている事を心の中だけで処理するのではなく、ビジュアル化することによって、自分の状態を客観的に把握する事ができます。
もし「最近疲れている」と書き出していることに気づけば、休養をとろうと考えられますし、「~の勉強が足りない」と書き出していることに気づけば、それに対する対策も考えられます。
また、この項目では、マイナスな出来事(寝坊など)があった場合などに、プラスな出来事に書きかえることにも利用しました。
「寝坊して勉強ノルマが終わらなかった」と考えて過ごすより、「しっかり寝る事ができたから、明日から頑張れる!」と思考を転換して書き出すことによって、プラスのパワーに変え、自分の満足度を高めます。
そして、もう1つ。自分を褒める事にも、この項目を使います。
私たちは普段、反省はしますが褒める事はなかなかしません。
自分自身に対しては、なお更です。
反省するというのは、自分を戒め、自分の間違った行いを改善する上で役立ちますが、反省ばかりしていると、自分の悪い面ばかり見ることになり、自信を失くします。
「~の勉強は問題なくできている!」など、自分の勉強や行いを満足感だけで終わらせずに、書き出して褒めることによって、自分の勉強に対する自信や満足度を高めます。
ブログで記録こと=感覚に頼らないこと
以上のことを、私はブログを使って行いました。
私はブログという方法を用いましたが、ノートでも何でもかまわないと思います。とにかく重要なことは「自分の、なんとなくの感覚に頼らない」ということです。
心の中にある感覚というのは、非常に不安定で、曖昧なもの。
その心の中にある感覚をアウトプットすると、いろいろな事が見えてきます。