ここでは、面接対策として行う自己分析のうち「自分の人間性」の自己分析方法について書いていこうと思います。
まず最初に行う「自分の長所」とその「裏付け」の分析
「自分の人間性」の分析を行う上で、まず最初に行うのは、自分の「長所」とその長所の「裏づけ」です。
これは、私がジョブカフェでキャリアカウンセラーの方から面接指導をしてもらった際、一番最初に出された課題です。(詳しくは「ジョブカフェ日記」をご覧下さい)
具体的な方法は以下の通りで、非常に単純です。
- 自分の「長所」を思いつくだけ、バンバン箇条書きする
- 箇条書きした「長所」を裏付ける証拠(具体例)を書き出す
まずは、自分の「長所」をバンバン箇条書きしていきます。
私の場合は、「長所」といっても「仕事に活かせる長所」を書き出していきましたが、これは全く気にしなくても良いです。とにかく、どんな小さなことでも長所と感じられるものをバンバン書き出します。
思いつくまま、バンバン、バンバン!
次に、書き出した長所の「裏づけ」作業を行っていきます。
「裏づけ」作業というのは、「なぜ、それが自分の長所だと言えるのか?」という問いに答えることです。
つまり、自分の経験の具体例を挙げて、「自分の~な経験から、○○が自分の長所だと言える!」という具合に、裏づけを行うわけです。
ジョブカフェ日記にも書いていますが、私のことを例に挙げてみますね。
私の長所=「仕事の効率化を心がける」
日々の仕事の中で、よく使う書式や、お客様からのよくある問い合わせを把握しておき、事前にワードやエクセルでテンプレートを作成しておいたり、メールの文章のテンプレートを用意することで、いちから作成する時間を短縮するようにしていた。こうすることで、単純作業の手間を省き、生産性の高い仕事に時間を使うことが出来る!
私の長所=「忍耐強く仕事に取り組む」
起業した最初の頃は、給与も無く、業績も思うように伸びず、倒産するかもしれないという不安を常に抱えながら仕事をしてきた。しかし、その状況を悲観して諦めたり、途中で投げ出すことなく、自分が出来ること、必要なことを考え、一つずつ、しっかりと取り組んできた。
この作業、結構大変です。「長所」を裏づける具体例って、意外と思いつきませんからね。
でも、ヒジョーに大切!!
きっと、長所を箇条書きするときは、かなりたくさん書き出せるはずです。
でも、それが全て自分の長所とは限らない。
「こうだったら良いな」とか、「きっとこんな長所もあるはず」といったような、自分の都合で「長所」だと思い込んでいるものが含まれています。
「裏付け」作業を行うと、裏付けできない、つまり具体例が挙げられない「長所」に気づくはずです。
それが、自分都合で考えた幻想の長所。
もしこんなものを面接試験などで答えてしまったら、根拠も言えないし、説得力もない!
最悪な回答となってしまいます。
逆に、しっかりと「裏づけ」ができる長所は、自信を持って答えられる、自分の本当の長所!
長所の「裏づけ」を行うというのは、この「幻想の長所」と「本当の長所」を選別して、確実に面接試験で武器となる自分の「本当の長所」を探しだす作業というわけです。
他人の視点で分析を行う
上記では、長所について「自己」分析を行いました。
このことは非常に大切なんですが、これと同じくらい大切なのが、自分という人間について、友人や親など「他人」に分析してもらうことです。
これはぜひ、実行してもらいたいです。
私は自分の「長所」と「短所」について数人の友人に聞きました。
「短所」を聞きにくいようだったら、「長所」だけでも構わないと思います。とにかく、他人に分析してもらうことが大切です。
他人の分析が大切だと思う理由その1
他人が言ってくる「長所」や「短所」というのは、何となくの感覚で答えたものではなく、客観的に判断した、確実に「裏づけ」があって説得力があるものです。
そして、その内容が自己分析では気づかなかったものだった場合、面接試験で武器となる「長所」や「短所」の発見をすることができますw
他人の分析が大切だと思う理由その2
通常、「自分最高!」という人間でない限り、ほとんどの人は自分に対して厳しい評価を下しています。つまり、自分の「短所」は良く分かっていることが多いです。
そのため、他人から指摘をされる「短所」も、自分では把握している事が多いです。
逆に、自分の「長所」は分かっていない事が多いです。
「自分では長所だと思うんだけど…」と思っていたとしても自信が持てません。
でも、他人から「あなたの長所は、~な理由から○○だ!」と客観的に言われたら、素直に嬉しいです。
そして、その長所に対して「自他共に認めた!」という事実が生まれ、本当に自信を持つ事ができるようになります。
このように、他人に自分を分析してもらうというのは、新たな発見を得たり、自分に自信を持ったりと、素晴らしいプラス効果があります。
面接試験で「自分の人間性」を聞いてくる質問その1
さて、ここまでの分析で、自分の人間性を聞いてくる面接の質問に、かなり答えられるようになってるはずです。
「え?」っと思うかもしれません。だって、「自分の長所について自己分析」と「他人による分析」の2つしかしてませんからね。
でも、大丈夫…なはず(笑)
じゃあ、具体的にどんな質問に答えられるようになっているか。
- 「自己PRしてください」
- 「あなたの性格を一言で言ってください」
- 「あなたの強みは何ですか?」
- 「あなたが他の人より優れているところはどこですか?」
- 「あなたの長所はどこですか?」
- 「あなたの短所はどこですか?」
- 「あなたは友達からどのように見られていますか?」
- 「あなたは自分のどこが公務員に向いていますか?」
これらの質問には、答えられるようになっているはずです。(これらの質問は、面接試験の「自分の人間性」に関する質問の中で、私が答えを用意していた質問の全部になります。)
では、もう少し詳しく説明していきます。
- 「自己PRしてください」
- 「あなたの性格を一言で言ってください」
- 「あなたの強みは何ですか?」
- 「あなたが他の人より優れているところはどこですか?」
- 「あなたの長所はどこですか?」
上記の質問は、つまり自分の「長所」を表現すればいい質問ですよね。
「自分のPRポイント」も「性格」も「自分の強み」も「自分の優れているところ」も、つまりは「長所」です。
そのため、「長所」の自己分析で書き出した内容を使えば問題なしです。
- 「あなたの短所はどこですか?」
これも簡単です。他人の分析で「短所」を聞いている場合はそれを使えばOKですし。何より「長所」と「短所」って、表裏一体なんです。
- 「明るい」=「お調子者」
- 「優しい」=「甘い」
- 「自分の考えをもつ」=「頑固」
- 「好奇心旺盛」=「飽きっぽい」
などなど。考え方によって多少違うかもしれませんけどね。
つまり、長所が分かれば、自分の短所も簡単に見つけられますから、「長所」の自己分析を活用する事が可能です。
また、「長所」から「短所」を考えることで、実際に面接で「短所」を聞かれた場合でも、「~というところが短所だが、これは…という良い点もある!」というように、自分の短所を補う回答をしやすくなり、単純に自分の悪いところを晒して失敗してしまうような、「ダメなところ自慢」を避ける事ができます。
- 「あなたは友達からどのように見られていますか?」
これは説明しなくても大丈夫ですね。他人の分析をしっかりと受けていれば、何の問題もなく答えられる質問ですから。
ちなみに、この質問に付随して「その点について自分で認識していますか?」という質問を受ける事があります。
そのため、他人から分析してもらった「長所」や「短所」に関しても、自分自身で裏づけ作業を行っておくと良いです。
- 「あなたは自分のどこが公務員に向いていますか?」
これは、一見「長所」とは関係がないように感じますが、これも「長所」の自己分析を活用することが可能です。
この質問、もう少し違う見方をしてみると、「公務員という仕事をする上で、あなたのどんな長所が活かせますか?」と考える事ができます。
やっぱり「長所」で対応できる質問ですね。
面接試験で「自分の人間性」を聞いてくる質問その2
ここでは、上記で紹介した「自分の長所について自己分析」と「他人による分析」だけでは答えられない面接の質問について説明します。
- 「趣味は何ですか?」
- 「特技は何ですか?」
- 「あなたのストレス解消法は何ですか?」
- 「あなたが行っている自己啓発は何ですか?」
これらの質問は、ここまでに紹介した分析ではカバーできません。でも、答えるのは簡単です。だって、自分のことについて、そのまま答えればいいわけですから。
とはいえ、注意点として抑えておいて欲しい事があります。
- どれだけ打ち込んでるか
- どんな知識(能力)が身についたか
- どんな効果があるか
- どんなことに気をつけてるのか
これらの項目のように、自分を面接官に売り込む要素を追加して分析し、回答を考えるようにすることが重要だと思います。
例えば、趣味が料理の場合…
「趣味は料理です。」だけではなく、「友人に出来たてを食べてもらうために、段取りがとても大切になります。この趣味を通して、効率よく動くための段取り能力が身についたと思います。」という具合に、アピールポイントも追加して考えると良いと思います。
何度も言いますが、面接は自分を売り込む場ですからねw
「自分の人間性」の自己分析まとめ
最後に、「自分の人間性」についての自己分析方法をまとめてみます。
まず、「自分の人間性」について聞いてくる面接の質問には、2つありましたね。
- 「強み」「長所」など、人格的な部分を聞いてくる質問(上記「その1」の質問)
- 「趣味」「特技」など、行動的な部分を聞いてくる質問(上記「その2」の質問)
そして、上記の2つに答えるために行う分析としては…
- 上記1.の人格的な部分 → 自分の長所分析+他人の分析
- 上記2.の行動的な部分 → ありのままでOK(売り込みを忘れずに)
まとめると非常にサッパリしてしまいましたが、こんな感じです。
基本は「自分の長所」です!