自己分析は、自分の「思考」をレベルアップさせるために非常に大切になりますし、「思考」をレベルアップさせることで自分に自信がつき、「雰囲気(オーラ)」のレベルアップにも繋がります。
思考?雰囲気?オーラ?という方は、「面接対策2|公務員試験の面接対策は何をするのか」の記事をどうぞ
ここでは私の自己分析のやり方を含め、面接対策として行う自己分析の方法や考え方について書いてみようと思います。
公務員試験の面接対策「自己分析」とは何か
「自己分析」という言葉、よく聞きますよね。特に就職活動中の学生は耳にすることが多いんじゃないでしょうか。
でも、単に「自己分析」といっても、就職活動の時の自己分析と、面接試験に向けての自己分析って、個人的には少し違うと思っています。分かりやすく言うと、以下のような感じじゃないかと。
- 就職活動の自己分析=「自分探し」の自己分析
- 面接試験の自己分析=「自己表現」の自己分析
就職活動の時に行う自己分析は、「これから自分はどんな仕事をしていきたいか」「自分には何が向いているのか」という事を考えながら、「将来のこと」「やりたいこと」について、自分という人間を深く掘り下げて分析します。
それに対して、面接試験というのは「自分の人間としての魅力」を表現する場であるので、面接対策として行う自己分析は、その点を重視して「自分の魅力」について分析します。
もう少し詳しく説明してみますね。
まず、就職活動の時に行う自己分析で必要なことを、私の独断と偏見で項目にしてみると、以下のようになります。
<就職活動時に必要な自己分析>
- 「やりたい事」「将来像」=就職したい企業を探すのに使う
- 「自分の過去」
- 「自分の人間性」
- 「自分の考え」
要するに、将来の仕事を決めるための動機から、面接試験でアピールするための人間性や自分の考えまで全部です。
でも、面接試験のための自己分析は、これと同じように全部行う必要はありません。
必要ないことは「やりたい事」「将来像」についての分析。
だって「やりたい事」=「公務員!」なわけですからw
ということは、わざわざ自分の過去について、楽しかった事や辛かった事を分析して、「自分には何が向いているのか」「自分がやりたい事は何か」というのを分析しなくてもいいということです。(ただし、面接対策のために別の目的で「自分の過去」を分析する必要はあります)
一般的に「自己分析」というと、就職活動における自己分析のことを指しますし、自己分析に関する書籍も、就職活動のためのものがほとんどなので、それらを面接試験のための自己分析として活用するには、ムダになる部分があるんじゃないかと感じます。
まぁ、就職活動のための自己分析として、上記の4項目についてしっかりと分析するのは、全然悪い事ではないですけどね。
むしろ、幅広く、深く、自分というものを分析するわけですから、完璧と言えます。
しかし、公務員試験の勉強においては時間が限られているのも事実。なので、面接試験に絞った自己分析を、効率よく行っていくのもアリだと思います。
公務員試験の面接対策で私が行った「自己分析」
自己分析の方法を紹介する前に、ちょっと私の経験から感じたことを書いてみます。
私は最初、就職活動のための自己分析に関する書籍「絶対内定2020 自己分析とキャリアデザインの描き方」を購入して、自己分析を行いました。
この書籍はボリューム満点で、細かく自己分析を行うためのワークシートが付いており、自己分析レベルとしてはMAXだと思います。
最後までやり切って、且つ、何度も繰り返せば、自分の中に一貫性が生まれ、間違いなくレベルアップします。
しかし、就職活動に対応したものなので必要ない部分もたくさんあり、時間もかかり、本気でやらなければ途中で挫折します。
私は…、残念ながら1回やり切って挫折しました。
他に、「大卒程度公務員面接試験あなたならどう答える」や「成功する!公務員の面接採用試験」などのような面接対策の書籍を使って自己分析をした事もあります。
面接対策の書籍とは、面接でよく聞かれる質問と、それに対する答え方が載っている書籍です。簡単にいうと想定質問&回答例ですね。
この書籍を活用して、各々の質問の対する答えを考えました。
「長所は?」とか「志望動機は?」などの質問に対する自分の考えを書き出すことで、自分の考えについて分析できますし、本番で話す内容も考えられて一石二鳥かなと思って行いました。
面接対策といえば、この方法が思い浮かぶと方も多いんじゃないでしょうかね。
これは最後まで実行していた方法であり、悪くなかったのですが、単発の質問に対する答えを考えるという方法は、背景に軸となる考えがあるわけではなかったので、質問毎に考えがバラバラになってしまい、一貫性が生まれるまでに非常に時間がかかってしまいました。
とまぁ、こんな感じで面接に向けた自己分析を行っていたのですが、途中までは何ともシャキッとせず、「コレだ!」という方法が見つかりませんでした。
そして終盤になって、やっと「こうやれば良かったのか~」という自己分析の方法が見つかったので、その方法を以下で紹介していこうと思います。
「自己分析」の軸を明確にする
では最初に、「面接対策の自己分析」として何を分析すればいいのかを明確にして、分析の軸をハッキリとさせます。
そうしないと、あっちを考えたりこっちを考えたりと、迷走してしまいますから。
まず、面接試験に向けての自己分析を行うのが目的なので、「自己表現」のための自己分析が必要ですね。
では「自己表現」についてですが、面接では自己の何を表現することでしょうか。
- 自分の過去
- 自分の人間性
- 自分の考え
面接試験ではこの3つを表現します。
そして、この3つを表現することによって「自分の人間としての魅力」を表現するわけです。
ということで、この「自分の過去」「自分の人間性」「自分の考え」の3つが、自己分析の軸となります。
この3つの項目について、深く掘り下げて分析していくことによって、面接に必要な要素が手に入ることになります。
ちなみに、なぜこの3つなのか?
これは私が面接対策を行っていく中で、面接シートや面接対策の書籍に載っている想定質問を見続けていたら、この3つに分類できると感じたからです!
って、説得力ありませんよね(笑)
というわけでもう少し詳しく。
面接シート(履歴書)の視点で3つの項目を考えてみる
少し詳しく「面接シート(履歴書)」を例に挙げて説明してみましょう。
私が受験した色々な試験の中で、面接シートに記入した内容の一部を紹介すると
- 「氏名」
- 「住所」
- 「学歴、職歴」
- 「志望動機」
- 「頑張って取り組んだこと」
- 「最近見たニュース」
- 「長所と短所」
- 「趣味特技」
- 「自己PR」
などなど定番なものばかり。「氏名」や「住所」は形式的に記入するんだと思いますが、それ以外を上記の3つの項目で分類するとどうなるでしょうか?
- 「学歴、職歴」=「1.自分の過去」
- 「志望動機」=「3.自分の考え」
- 「頑張って取り組んだこと」=「1.自分の過去」
- 「最近見たニュース」=「3.自分の考え」
- 「長所と短所」=「2.自分の人間性」
- 「趣味特技」=「2.自分の人間性」
- 「自己PR」=「2.自分の人間性」
しっかりと分類できますよね。これはほんの一部ですが、これ以外の面接で聞かれる質問も、ほとんどがこの3つに分類できます。
このように具体的な例を分類してみるだけでも、上記の3つの項目が重要だと分かると思うのですが、例えば相手のことを知りたい人間が、何を考えるのかを想像してみると、もっと分かりやすいんじゃないでしょうか。
面接官の視点で3つの項目を考える
私だったら、相手のことを知りたい場合、このように考えます。
「この人は、どんな人間なんだろう?今までどんな生活をしてきたのかな?どんな考えをもって生活してきたのかな?そして、将来に対してはどんな考えをもってるんだろう?」
どうでしょう?
3つの項目って、面接官が相手を知るうえで、とても重要な要素だと思いませんか?
というように、上記の3つの項目は面接で質問される内容の重要要素となります。
「自分の過去」「自分の人間性」「自分の考え」の3つを自己分析の軸とすることで、混乱することなく筋の通った自己分析ができ、面接官の質問に対応できるようになると思います。
それでは、ここからは「自分の過去」「自分の人間性」「自分の考え」を分析する方法を具体的に紹介していこうと思います。
以下のリンクの貼られているページで具体的に説明しようと思いますので、参考にしてみて下さい。